試される大地。時にそう呼ばれるほどの厳しい自然環境の中で、寒さに弱いカメムシはどうやって冬を過ごしているのでしょうか?
今回はカメムシの越冬事情を調べていきたいと思います。
北海道のカメムシ冬の陣!
まずは、軽くカメムシの生態について紹介しておきましょう。
一般的に多く見かける緑色をしたカメムシは正式にはハサミツノカメムシという種類です。
カメムシはカメムシ目・カメムシ亜目に属する昆虫のことをいい、カメムシ科など陸生昆虫の総称のことを指します。
細かく言うと標準和名をカメムシとしている昆虫は実はいないんですね。
カメムシの発生時期は6月~8月の間です。
卵から孵化まで1週間~10日かかり寿命は約1年です。
当然、他の生き物と同様冬を経験するわけですが、実かカメムシ、寒さに弱いらしいんです。
それならば、寒さの厳しい東北や北海道には生息していないのか?というとそうでもなく、むしろ北海道はカメムシ被害が多い地域でもあります。
冬の間カメムシは岩の下や木の隙間、家屋の中で冬をすごします。
冬を乗り越えたカメムシは5月頃から活動しだし、産卵などの準備に入るわけです。
実は多い!北海道のカメムシ事情
そんなわけで寒さに弱いカメムシは自然ともっとも暖かい所。
家の中へと侵入を試みるのです。
雪の多い地域などでは死活問題ですから、カメムシも必死なわけです。
そんな地域事情により、北海道の自宅侵入率は他県と比べても多い傾向にあるというわけです。
主な侵入経路は家の隙間や洗濯物に張り付いてが一番多いようです。
侵入後は当然人目に付かないところで冬を越し、春先に繁殖といった家主にとっては悪夢のような出来事が起こりやすいんですね。
作物被害も悩みの種らしく、大量発生することもしばしばあるみたいです。
北海道は自然の恩恵も大きいですが比例して自然災害も大きいようです。
まとめ
一度北海道には修学旅行で札幌に行ったことがありますが、その時は一度も見かけませんでしたね。
てっきり冬の間は動物も昆虫も土の中で冬眠しているものだと思っていましたが、まさか家の中とは思いつきませんでした。
厳しい自然界を生きぬきている動物たちにとっては、少しでも良い環境を求めることは普通のことなのですね。
人間側も油断せずに災害や害虫対策を怠らないようにしないといけませんね。