みなさんは「猫が顔を洗うと雨」、「クモの巣が光って見えたら晴れ」などの生き物に関連したお天気のことわざを聞いたことがありますか?

聞いたことはあっても、それが本当に当たるのか調べることは難しいですね。

今回は「秋にカメムシが多いとその年は大雪」という言い伝えから、カメムシと積雪の関係について考えてみます。

カメムシと雪

カメムシの大量発生後、その年は大雪なのか?というと、長年のデータを見ても確実に予測が当たっているわけではないようで、言い伝えの真偽は謎に包まれたままといえます。

では、逆に雪が少ない場合カメムシはどうなるのでしょうか。

まずはカメムシの活動を紹介してから考えてみましょう。

カメムシは寒さに弱いため気温が20℃を下回ると動きが鈍くなり、11月頃から成虫で冬眠に入ります。

充分に暖かくなった春4~5月にかけて冬眠から目覚めて行動を開始して繁殖期を迎えます。

最も活動が活発になる時期です。

カメムシ 少ない 雪

その後産卵期に子孫を残した成虫は生涯を終えます。

夏前には卵が5日~10日程度で孵化します。

そしてめでたく新たに成虫になったカメムシが冬眠準備を開始する…というサイクルで、約1年の寿命を過ごします。

この生態から考えると暖冬が続いて雪が少なかった場合、無事越冬して生存しているカメムシの数は、雪が多く厳しい寒さの年に比べれば多いはずではないでしょうか。

カメムシはもともと暖かい場所を好みますし、暖冬の方が圧倒的に生存しやすいでしょう。

そして、成虫の生存数が多ければ、産卵数も上がるのではないかと思いますので、「積雪量が少なかった暖冬後はカメムシの発生量が増える」という考えが生まれてもいいのかもしれません。

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まとめ

天気のことわざが確実に当たる根拠などはないかもしれませんが、非常に興味深いものが多いですね。

あくまで個人的な見解ではありますが、異常気象が生物の生態系に多少なりとも影響している時代ですからカメムシと雪の量がまったくの無関係とも言い切れない気がします。

 

 

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