臭くて困りもののカメムシ。

このカメムシは明るいところが大好き。

このような性質も理解して,駆除する方法などを調べてみました。

カメムシの被害

カメムシは夏に増えて,秋から冬にかけて越冬します。

最低気温が15℃を下回ると,近場の暖かい場所への飛来が始まり,さらに10℃を切った後に20℃まで戻ったりすると,良く晴れた日に爆発的に飛来します。

人家に飛来したカメムシは外壁を散々歩き回ったり,近くの立木間を往復したりして,窓枠や網の付いていない換気扇などから侵入し,冬の間は家屋の隙間でじっとしています。

家の中は温かいので春と勘違いするのか,温かい日差しが差し込むような日には室内を飛び回ることもあります。

冬を越えて春になり,気温が上がってくると,屋外に飛び立っていくのです。

なぜ,人家にやってくるのでしょうか。

カメムシは日当たりが良く暖かい場所が好きなのではないでしょうか。

実際に,虫類は正の光走性をもっているので,そもそも明るい場所が好きです。

また,カメムシが発生する場所から家屋がよく見える場合,その家屋目指してよく集まるようです。

また,家屋の壁が白かったり明るかったりすると,なおさらです。

これは,多くの昆虫が紫外線を反射しやすい色にも反応するからだそうです。

昆虫は赤色が見えない代わりに,人の見ることのできない可視光線よりも波長の短い紫外線を見ることができます。

モンシロチョウの雌雄は,人間の目では同じ白色にしか見えませんが,モンシロチョウは紫外線が見えるので,その反射率から雌雄を区別することができます。

このように昆虫の多くは紫外線で情報を得ています。

そして,紫外線を反射しやすい色は白色ですが,それ以外に青色や紫色も紫外線を反射しやすいといわれています。

このため,カメムシは洗濯物にもよく付きます。

これは洗濯物の香りも原因ですが,洗濯物が日光によりポカポカ温かくなっていたり,白色やベージュの色が多いこともその理由かもしれません。

カメムシ 明るいところ

駆除について

駆除の方法は色々ありますが,光に関していえば,LEDを照明にするという方法もあります。

LEDは白熱電球と比べると発熱温度がとても低く,蛍光灯よりもさらに低いので,温かいところを好むカメムシが集まるという要素を一つ減らせるからだと考えられています。

また,カメムシは暖かい場所に来ることから,戸外に暖かい場所をつくって,そこにカメムシを集める試みもあります。

例えば,庭に日当たりのよいところがあれば,そこに藁を積んでおきます。

藁はカメムシが侵入しやすいので,カメムシはよく潜り込みます。

カメムシがたくさん入ったところで,活動が鈍くなった年末などに藁を燃やせば,カメムシを駆除できます。

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まとめ

虫類は正の光走性をもっているので,そもそも明るい場所が好きな事、カメムシは洗濯物にもよく付くLEDを照明にするという方法、対策、駆除も方法によっては対処出来るんですね。

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