カメムシのオスとメスの違いは何か。また,オスとメスで臭いの違いはあるのか。

調べてみました。

オスとメスの身体の違い

カメムシを裏返しにして腹側から見て,尻の先が少しへこんでいるのがオス少し膨らんでいるのがメスのようです。

これは,同じ種類のカメムシを並べてじっくり見ないとわからないレベルとのことです。

また,体格差はそれほどありませんが,オスの方が若干細くて小さい種類が多いようです。

カメムシの臭いについて

カメムシはカメムシ目カメムシ亜目カメムシ亜科に属する陸生昆虫の総称です。

カメムシは大なり小なり何かしらの臭いを発します。

しかし,人間が悪臭に感じる臭いを出すカメムシは,全カメムシの中でもそれほど数は多くありません。

逆に,人間が好む臭いを発するカメムシもいて,例えばオオトビサシガメはバナナのような臭いを,オオクモヘリカメムシは青リンゴのような臭いを出すようです。

悪臭が強烈なのは,ヘリカメムシ科やカメムシ科に属するカメムシですが,臭いの弱いもの,良い臭いを出すもの,臭いをほとんど梶ないものもいて,キンカメムシ科やサシガメ科に属するカメムシにはこのようなものが多いようです。

水性のカメムシの一種であるタガメのカモメも良い匂いといわれています。

外国ではカメムシを食べる国もあるらしく,フライパンでさっと炒めてビールのつまみとして食べるそうです。

カメムシ臭が口の中いっぱいに広がりますが,嫌な臭いがいつまでも口の中に残るようなことはなく,むしろ爽やかさが際立ち,味も青臭いナッツのようでななかいけるということです。

カメムシ オス 臭い

オスとメスの臭いについて

カメムシで臭いのはメスだけでオスは臭くないとの説もあるようですが,それはどうも違うようです。

ベニツチカメムシを使った実験が報告されています。

それは,ベニツチカメムシの雌雄をそれぞれ別々の試験管に入れ,刺激を与えてカメムシの臭いをかぐという,ごくオーソドックスな実験です。

これによると,ベニツチカメムシの臭いは,普段かぐカメムシの臭いとは少し違い,大奥の人の感想では,「油揚げの臭い」とか「青草の臭い」とか「うっとりする臭い」などであったそうです。

また,ベニツチカメムシはオスとメスの両方が臭いを出しオスの方が特に強い臭いを出すことがわかりました。

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まとめ

カメムシはメスとオスの両方で臭いを発するようですが,どちらが強い臭いを出すかは,ベニツチカメムシ以外のカメムシでも確認しないと何ともいえないのではないでしょうか。また,カメムシは,自分の発した臭いを充満させた狭い容器内に置くと,失神するのか確認する実験も行われましたが,実際カメムシはコロリと仰向けになりました。しかし,その後試験管の外に出したら再び動き出したそうです。ですから失神するという説も,あながち間違ってはいないのかもしれません。

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