カメムシといえば悪臭を放つ生き物として有名ですが、実にたくさんの種類が存在します。
肉食のカメムシや農作物を荒らしてしまう種類など、なかには臭いを放出しないカメムシも存在します。
ではカメムシはどんな種類がいるのか紹介していきましょう。
カメムシは日本全国で生息が確認されており、その数なんと数千種類といわれるほどです。
ストロー状の口がありそれを突き刺して葉や果実などの汁を吸います。
みなさんが知っている臭いを出すカメムシは危険を察知したときに足の付け根から臭いを出します。
種類による違い
地域差もありますが、だいたい皆さんが目にしているのは茶色や黄緑色のカメムシではないでしょうか。
緑色のカメムシはアオクサカメムシといい作物の害虫として各地に生息しています。
色彩変異が多く、黒っぽいものや赤みを帯びた者もいます。
特にマメ科、イネ科、キク科などの植物の汁を吸います。
同じように有名な害虫としてチャバネアオカメムシがおり、桜や桑の実などの実の汁を吸います。
果実も好むため、害虫として嫌われています。
茶色のカメムシはクサギカメムシと呼ばれよく目にする代表的なカメムシです。
カメムシのなかでも大型で亀の甲羅のような姿をしており、山間部に多く生息しています。
体が平たく隙間から民家に侵入することも多いので、一度はクサギカメムシと遭遇したことがあるのではないでしょうか。
クサギカメムシも野菜や果物などの葉や実の汁を吸ってしまうため農家では深刻な被害をもたらす者として敬遠されています。
草やほとんどの植物の汁を吸い取るので、ガーデニングや趣味で家庭菜園をしていらっしゃる方も注意が必要です。
上記からわかるように緑色や茶色のカメムシは、簡単にいえば人間にとって害のある「悪いカメムシ」です。
これとは反対に人間にとって有益なカメムシもいます。
ハナカメムシは体長3ミリほどの小型のカメムシで野菜や果実などにつく害虫を捕食する肉食の益虫です。
同じカメムシの仲間とは思えない働きですね。
まとめ
種類によって違う生態のカメムシですが、実は紹介した以外にもセミやアブラムシ、タガメやアメンボなどの昆虫もカメムシの仲間です。
姿形はさまざまですが、わたしたちの暮らしのなかにたくさんのカメムシが存在していることがわかりますね。