みなさんは独特な風味で知られるパクチーは好きですか?
東南アジアをはじめとしたエスニック料理などで有名になりましたね。
パクチーは好きな人と嫌いな人がはっきり分かれる食材のひとつですが、実はこのパクチーの好き嫌いは、遺伝子レベルで決まっているそうです。
カメムシとパクチーの臭い成分
パクチーが嫌いな人は、鼻に抜ける風味や味が苦手な人がほとんどです。
口に入れた瞬間から「もうだめ!」と判断する方も多いのではないでしょうか。
実はこのパクチーの匂いはカメムシの臭い成分と同じで、日本ではカメムシ草と呼ばれたりもします。
実際にカメムシを食べる文化がある国は世界に存在します。
ラオスでは香辛料と一緒にカメムシを潰したチェオという調味料が作られており、スパイスとして重宝しているのです。
そのため市場ではカメムシが生きたまま売られていることもあります。
ラオスの人々はカメムシの臭いを好んでおり、「美味しい臭い」と認識しています。
日本だとその悪臭から敬遠されがちなカメムシですが、なぜこんなにも差があるのでしょうか。
パクチーの好き嫌いは遺伝子が関係していた!?
カメムシやパクチーの匂いを悪臭と感じる人は、そもそも臭いを感知する遺伝子が他の人とは異なるのです。
研究の結果から「OR6A2」という遺伝子に特異性を持っていると、アルデヒドという成分に強く反応して脳がパクチーやカメムシを危険な匂い、もしくは不快な匂いであると判断し、拒否しているのです。
英語ではパクチーのことをコリアンダーと呼ぶのですが、この語源が古代ギリシャ語でカメムシを意味するんだそうです。
コリアンダーの葉がカメムシの臭いに似ているからなんだとか。昔々の時代にもパクチーが苦手な人がいたんでしょうね。
確かにどちらも独特で例えがたい香りですよね。
まとめ
日本では嫌われ者のカメムシと、苦手な人はなかなか克服できないパクチー、このふたつがどちらもアルデヒド類の臭いということから、「同じような臭いに感じる」という人がいても不思議ではないことがわかりましたね。
まだどちらの臭いも未経験という方がいたら、同じ臭いに感じるか試してみてください!