カメムシの仲間でもわりと大きめのクロカメムシについて調べてみました。
今回はよく似た代表的な3種類、イネクロカメムシ・オオクロカメムシ・ヒメカメムシについてです。
イネクロカメムシ
イネクロカメムシの体は光沢がなく真っ黒です。
形は角ばっています。
名前のとおり、イネ科の植物につき水田の害虫として知られています。
山地や雑木林の近くの水田で姿を見ることが多いカメムシです。
イネクロカメムシはどんな被害を及ぼすのでしょうか?
水田に生息するため、イネの葉や茎に自身の針を差し込んで養分を吸汁します。
これは越冬した成虫で見られる現象のようです。
イネの成長に大変大きな影響を及ぼします。
イネが育たなくなったり、稲穂が白くなり枯れてしまうなど、各地で被害が報告されています。
ではどのようにすれば被害を防げるのでしょうか。
早植えを避けること、葉色の濃いイネに被害が出やすいため、適切に管理することです。
また、水田に薬剤を散布することも有効とされています。
オオクロカメムシ
こちらも黒い体をしていますが、イネオオカメムシと比べると茶色っぽく感じます。
前胸背の突起が発達していて、これはオオクロカメムシの大きな特徴です。
体は少し丸みを帯びています。
平地や丘陵地に生息し水辺のアシなどから吸汁します。
イネに対する害はイネクロカメムシと同様です。
ヒメクロカメムシ
ヒメクロカメムシも黒いですが、イネオオカメムシと比べると少し茶色がかっています。
体は丸みを帯びています。
前胸側面の前側にトゲがあるのが特徴です。
体長5ミリ前後とほかのクロカメムシよりはやや小さめです。
ヒメクロカメムシもイネ科植物の根ぎわに生息します。
乾燥した環境を好みます。
家の庭先の土の上で発見されることも多いようです。
比較的お目にかかることが多い種類でしょう。
まとめ
自宅付近で見かけるカメムシは馴染みがありますが、こういったクロカメムシは見たことがない人も多いでしょうし何の虫なのか分からないですし、わりと大きい種類ですのでびっくりすること間違いなし・・・笑。